クールなキミとの恋模様


額から汗が流れ落ちる。


早く校舎に入ろうと、急ぎ足で歩いた。



職員室に行って通知表を受け取った後、この暑さの中をまた帰らなきゃならないのかと思うとうんざりした。



どうしてだろう。



いつも爽と歩いた駅までの道のりが、今日はやけに長く感じる。



いつも話が弾んだっていうワケじゃないのに、爽と帰っている時は駅まであっという間だった。



もっと長かったらいいのにって何度も思ったけど、今日はホントに長く感じる。



全身から尋常じゃないほどの汗が吹き出していた。



……はぁ。


爽に、会いたいな。


今頃、何してるのかな?


< 294 / 383 >

この作品をシェア

pagetop