クールなキミとの恋模様


「わー、変わってないね。しんちゃんの部屋」



相変わらず綺麗に片付いてる。


几帳面なところは昔から一緒だ。


変わらないな、しんちゃんは。



いつも座っていたドア近くのマットの上に座る。



テーブルの上に1枚のハガキを見つけた。



「しんちゃん、同窓会行くんだ?」



それは同窓会のお知らせハガキで、出席のところにチェックが付いている。



あたしのところにも来たけど、行く気なんてさらさらなかった。



小学校の同窓会なんて、嫌な思い出しかないのに行ってもムダだもん。


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