クールなキミとの恋模様


次の日。



「なつー!」



すでに待ち合わせ場所に着いていた美雨が、あたしの姿を見つけて遠くから手を振った。



暑いのに、なんでそんなに元気ハツラツとしてるかな。


いつも元気いっぱいで、どこにいても、何をしても楽しそうにはしゃぐ美雨。



今日も例外じゃない。



「お待たせ!暑いね」



そんな美雨の元へ駆け寄り、にっこり笑ってみせた。



「ね〜!よし、早速レッツゴー!」



花柄ミディアム丈のワンピースを着た美雨は、そのほっそりした腕をあたしの腕に絡めて歩き出した。



「ちょ、ど、どこ行くの?」



「カラオケ行って、そのあとお茶しよっ」



強引な美雨はあたしの意見なんて聞かずに1人で決めて、早速カラオケ店がある方へとあたしを引っ張る。


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