クールなキミとの恋模様
「あたしね……ずっとなつに憧れてたの。美人で可愛くて、スタイルも良くて……優しいし、わがままにも付き合ってくれるし」
「え……」
!?
美雨があたしに憧れてた?
信じられない。
ポカンとするあたしに美雨は続けた。
「ずっと劣等感を感じてて、慎也に告白された時、初めて“勝った”って思えた。モヤモヤしてたものが吹き飛んで、自信を持てたの」
もう泣いてはいなかったけど、美雨はあたしの顔を見ずに顔を伏せていた。