クールなキミとの恋模様


嫌いなんて言いながら、ホントは美雨のことが大好きだった。


自慢の友達だった。


だからこそ、なんで言ってくれなかったのかなって。


そう思ったんだ。



「ごめん、ごめんね……なつ」



顔を上げた美雨は、目にいっぱい涙をためながら唇を震わせていた。



「ううん。あたしこそごめん……ずっと避けて……向き合うことから逃げて、ごめんねっ」



ずっと被害者面して美雨を避けて、辛いのはあたしの方なんだって言い聞かせて来た。


< 321 / 383 >

この作品をシェア

pagetop