クールなキミとの恋模様


長い間すれ違っていた心を埋めるかのように、あたし達はその後たくさん話した。



夜まで話題が尽きることはなく、ずっと笑顔が耐えなかった。



やっぱり美雨は可愛くて、今でもあたしの憧れの存在。



心にポッカリ空いていた穴が塞がったような気がした。



「で、なつは彼氏とどうなのよ?」



「えっ!?か、彼氏……」



カラオケの後、お茶をすることなくそのままファミレスへやって来た。



泣き腫らした美雨の目は真っ赤だったけど、きっとあたしの目も負けないくらい腫れている。



「じ、実はね……」



もうウソを付くのはやめにしよう。


これからは自分の気持ちに素直に生きる。



このまま逃げ続けるのはやめる。


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