クールなキミとの恋模様
例え何かが変わらなかったとしても、行くことを決めたその勇気だけは、きっと何かの力になる。
まだ昼間の暑さが残る夕方のこの時間。
蝉の声もうるさくて、暑さに心がくじけそうになる。
「あ、暑い……しんちゃんって、昔から暑さには強いよね」
っていうか、寒さにも強いかも。
ダラける姿なんて、見たことないもん。
「そりゃ、なつの生まれた季節だし?俺は冬生まれだから、冬にも強いんだよ」
「夏に生まれたからって、暑さに強いとは限らないし。あたし、夏はホントにダメだ〜」
その言葉にしんちゃんはクスリと笑った。