クールなキミとの恋模様


ドクン ドクン


変な緊張から手に汗握る。


背中に冷や汗のようなモノが伝う感覚がした。



どうしよう……っ。


やっぱり堂々となんてムリだよ。


彼女達の姿を見ると、あの時辛かった気持ちを思い出して萎縮してしまう。



「あー、こなっちゃんだ」



俯いたまま唇を噛み締めていると、目が合ったその子の声が聞こえて思わず顔を上げた。



「あ、ホントだぁ」



「こなっちゃん、久しぶり〜」



えっ……?


そこにいた子達は、あたしの姿を見るなり急にパタパタと駆け寄って来た。



大声で騒ぐもんだから、みんな何事かと興味本位に集まって来る。


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