クールなキミとの恋模様


「ユ、ユキちゃん……?」



なんで、そんな辛そうな顔をしてるの?



「こなっちゃん、男子からモテてて……。小出君がこなっちゃんのことを可愛いって言ってるのを聞いて、嫉妬しちゃったの」



「えっ……?」



「ごめんなさい……小出君に怒られて、ずっと謝りたかったの」



その場にいたユキちゃんの友達も、次々に謝罪の言葉を述べて行く。



「し、しんちゃん……これって」



信じられなくて、しんちゃんの顔を恐る恐る見上げた。



「今日は絶対なつを連れて来いって、小出に頼まれたんだよ」



「そうそう。ユキが謝りたいって言うし、慎也に頼んだんだ」



小出君はあたしの顔を見てニコッと笑った。



「許す?なつ」



「えっ……そんなの」



決まってる。


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