クールなキミとの恋模様


きっと向き合うってこういうこと。


相手のことを思う心と、相手を許す心とその両方が必要なんだ。



あたしが苦しんで来たのと同じように、ユキちゃんも今日までずっと苦しんで来たんだ。



そう思うと責められるワケがなかった。



同窓会は想像と違ってかなり盛り上がった。


気持ちが変わるだけで、ウソみたいにその場にいるのが楽しいと思えた。



不思議だ。


あれだけ億劫だったハズなのに、今はもっとみんなといたいと思っている。



「マジでユキがごめんね」



飲み物が入った紙コップを持ってパイプイスに1人で座っていると、小出君が来て笑いながらそう言ってくれた。


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