クールなキミとの恋模様


「難しくないだろ、簡単だって!よーし、今から俺が証明して来てやるっ」



「えっ……?」



そう言って立ち上がった小出君は、何を思ったのかどんどん歩いて舞台の上に上がって行った。



え?


えー?


証明するって……?



唖然としながらその光景を見つめていると、小出君はそこにあったマイクを持った。



『あ、あー。ただいまマイクのテスト中……』



ええっ!?


な、なに言っちゃってんの。



ギョッとしながらも、真剣な顔をする小出君から目が離せない。


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