クールなキミとの恋模様
「別に……」
そう言うと、桐谷はそれ以上深く突っ込んで来なかった。
多分、あたしのことなんてこれっぽっちも興味がないんだと思う。
興味を持たれても困るし、別にいいんだけどね。
「つーか、あいつもお前のことを好きなんじゃねえの?」
校門を出たところで、桐谷が突然そんなことを口にした。
相変わらず興味のなさそうな声だけど、もしかするとこれが桐谷にとっての普通なのかもしれない。
「はぁ!?あるワケないでしょ!そんなこと」
自分で言って胸が痛んだ。