クールなキミとの恋模様
「どんだけ好きなんだよ!」
爽はまた、そう言って呆れたようにクスクス笑った。
バカにされているはずなのに、なぜかドキッとしちゃうあたしはホントにどうかしてる。
「い、いいじゃん!幸せを呼ぶケーキなんだから!」
「さすがに毎日食ってたら飽きるし」
「言ってみたいよ!そんなセリフ」
なんだか普通に話せている自分にビックリ。
爽は思っていた以上に話しやすいかも。
意外によく笑うってことが判明したし。
「お前には色気ってモンがねえのかよ」
呆れたような顔だけど、爽の口元は綻んでいて。
取っ付きやすそうな雰囲気を放っている。
「そんなモンがあったら、とっくに女らしくなってるよ」
自分でも思う。
色気より食い気だから、全く女の子らしくないってこと。
どうにかしたいけど、どうにも出来ない。