方言男子に恋をした
「関西の方でも定評がある切れ者だ。まあ歳も31と若いし気楽に接してやれ」

「31って…若いのに凄いですね…」


もしかしたら私と同期？
そんな人が課長職…もの凄く優秀なんだろう。

しかしそんな優秀な、しかも課長という立場の人に気楽に接することは出来るのだろうか。
全く想像出来ない。


「引き継ぎとかは気にしなくていいから。佐久間君が社内課に慣れるまでサポートしてやってほしい」

「は、はい」


サポートって具体的に何をしたらいいんだろう。
うーん…ま、何とかなるわよね。
何も新入社員じゃないんだし。

よし、気楽にをテーマに明日から頑張ろう。

心の中でガッツポーズを作り、気合いを入れた。


「頼むぞ」

「任せて下さい！」



まさかこの後、あんなことになるなんて思わずに。
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