方言男子に恋をした
「姉ちゃん俺どうしたらいいかな…」


完全にへこんでしまった祐介に聞かれ、私は「うーん」と唸る。
実際に経験したこともなければ、友人からそんな話を聞いたことはない。
皆結婚してからだったからなー…。

知り合いに似た境遇の人物がおらず、余計に答えが出てこない。
結局出た答えは、


「とにかく話し合いじゃない?子供のことを考えた時、何が一番良い状態なのか考えるべきじゃない?」


というありふれたものだった。
それでも祐介は弱弱しながらも「ありがとう」と笑顔で言ってくれた。
その笑顔を見て、微力ながらも応援していこうと感じた。



その後は世間話をしながら食事は終わった。
祐介は早速綾音ちゃんと話し合うため、レストランで別れた。
私はというと、レストランの上にあるバーが気になり少しだけと思いながら向かったのだった。

バーは明るすぎず暗すぎずちょうど良い明るさの照明だった。
適当なところに座り、度数の低いカクテルを頼んだ。

酒に弱いわけではないが、一人でここから帰らないといけない。
控えめでいこうと決めた。
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