方言男子に恋をした
だ、だってまさか課長から差し入れがあるとは思ってもなかったし‼︎

それになんか敬語じゃなくなったし、イントネーション変わったし‼︎

嬉しいし、疑問にも思うし、何故かドキドキするしもう限界をはるかにこえている。

しかし表面上、特に動揺することない風を装っていた。

…我ながら成長したなと感心。


「いただきます」


そう言って袋の中を覗くと、コンビニのおにぎりとサラダが入っていた。

普通過ぎて逆に驚く。

課長のことだから、もっと凄い何かを買ってくると思ったけど…いや、失礼ね。

しかし、ねえ…。

おにぎりの具は私が一番好きな昆布。
サラダのサイズもちょうどいいし、具材も文句無し。

…私の好みどストライクなんですけど!


「あのさ」

「はい?」


中から出して、凄い!と思っている時。
課長が話しかけてきた。


「何でそんな冷たいん?」

「つ、冷たい?」


何を言われるのかと思えば…冷たいですって?
え?それは接し方が、ってことよね?


「さ、さあ…」

「…ベッドの中とは全然ちゃうよなぁ」
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