方言男子に恋をした
「ちょ、どこで聞いたの⁉︎」
声量を落としつつも、美宇ちゃんに詰め寄り聞いた。
男性2人も興味深そうに耳を傾けている。
「つい最近…3日ぐらい前に6階の大会議室の前を通ったんです。本当に偶然だったんですけど、聞こえちゃったんです」
6階の大会議室は本当に大きな会議にしか使われない。役員レベル、それ以上の会議が使われる。
何故そんなところを美宇ちゃんが通ったかはさておき。
「何が聞こえたんだよ」
「課長が自主的に退職を願い出たらしくて…で、社内広報課には新しい課長が必要だって話になりまして」
「課長の病気、酷いんですかね…」
何が原因で、などといった詳しい情報が分からないから何とも言えないけど、自主的に退職するぐらいだから小林君の言う通り酷いかもしれない。
「その新しい課長はどうやら関西支社から来る佐久間さんという方らしいです」
「え、名前まで分かってるの⁉︎」
「聞こえちゃいました」
そう言って美宇ちゃんはニコリと笑った。
…恐るべし美宇ちゃん。
たいした情報がないから今回もそうかと思えば…そうではなく凄い内容の情報を持ってくるとは。
声量を落としつつも、美宇ちゃんに詰め寄り聞いた。
男性2人も興味深そうに耳を傾けている。
「つい最近…3日ぐらい前に6階の大会議室の前を通ったんです。本当に偶然だったんですけど、聞こえちゃったんです」
6階の大会議室は本当に大きな会議にしか使われない。役員レベル、それ以上の会議が使われる。
何故そんなところを美宇ちゃんが通ったかはさておき。
「何が聞こえたんだよ」
「課長が自主的に退職を願い出たらしくて…で、社内広報課には新しい課長が必要だって話になりまして」
「課長の病気、酷いんですかね…」
何が原因で、などといった詳しい情報が分からないから何とも言えないけど、自主的に退職するぐらいだから小林君の言う通り酷いかもしれない。
「その新しい課長はどうやら関西支社から来る佐久間さんという方らしいです」
「え、名前まで分かってるの⁉︎」
「聞こえちゃいました」
そう言って美宇ちゃんはニコリと笑った。
…恐るべし美宇ちゃん。
たいした情報がないから今回もそうかと思えば…そうではなく凄い内容の情報を持ってくるとは。