sky weep day~空が泣く日~
~ タカヤ ~


俺がここに居た間に、そんなことになっているなんて思いもしなかった。


ひなたが部屋を出て行き、さっきまでひなたが居た場所に親父が座る。


「何、ひなたのこと泣かしてんだよ」


ひなたのことになると、親父はすぐムキになる。


ちょっと意地悪しただけで、半殺しにされたこともある。


でも、そんな親父も、、、今日は、いつもと違う。


「タカヤ。今回のことは、俺も共犯だから許してやる」


、、、共犯。


あの日、、、


ルイがバイクから投げ出された時、俺はどうしようもなく怖くなった。


頭が、、、真っ白に、なった。


どうすれば良いかわからず、俺はすぐに親父に連絡した。


その後のことは、親父が全部やってくれた。

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