sky weep day~空が泣く日~
俺は、それをただ、、、見てることしか出来なかった。


親父は、そんな俺を怒ることもしなかった。


その時、本当に親父が頼もしく思えた。


ルイの遺体は、本当に、、、酷いものだった。


俺は、目を逸らしそうになった。


だけど、親父が、、、


「タカヤ。ちゃんと、見とけ」


そんな言葉を、言った。


だから、ガキのように泣きじゃくりながらも、、、


ルイの最後の姿を、目に、、、焼き付けた。


俺は、、、


自分のしたことが、正しかったのかわからなくなった。


俺はただ、、、仲間を助けたかった、だけなんだ。


でも、、、


その代償に、俺は大事な仲間を亡くした。


「泣くなとは、言わねぇ。だけど、、、逃げるのだけは、許さねぇ」


親父は泣きじゃくる俺のことを抱き締めながら、そんなことを言った。

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