sky weep day~空が泣く日~
遠くから、チャイムの音が聞こえる。


いつまでも、こうやって隠れているわけにはいかない。


そう思い、あたしはトイレから出た。


、、、大丈夫。


何が、大丈夫なのだろう?


自分でも、よくわからない。


だけど、、、


ルイが居なくなった日から、いつも口にしている。


「大丈夫」は、あたしの呪文の言葉。


これ以上、、、


悪いことが何も、起こらないで欲しい。


そんな意味を込めて、自分に言い聞かせる。


トイレを出て、近くにあった窓から空を見上げる。


雲一つない、青空。


そんな空を見て、頬が緩む。


今日は、ルイがちゃんとあたしを見てくれてる。


、、、ルイ。


あたしはまだ、、、


ルイのことを、忘れられそうにはない。


行き場のなくしたあたしの気持ちは、まだ消えてくれないんだ。

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