sky weep day~空が泣く日~
そろそろ教室に戻ろう。


そう思い、あたしは歩き出す。


「具合、大丈夫?」


そんなあたしに、誰かが急に声を掛けてきた。


「え?」


そして目の前には、先ほどの3人が居る。


授業だって、始まっているはず、、、


だから廊下に居るのは、彼らとあたしだけ。


彼らは、授業には出ないのだろうか?


「、、、大丈夫、です」

「そう、良かった」


赤髪の男は、そう言って笑う。


彼らは本当に、ここで何をしているのだろう。


わざわざ、そんなことをあたしに聞きに来たのだろうか?


でも、、、そんなのおかしい。


きっと彼らは、あたしのことなんて、、、


これぽっちも、覚えていないだろう。


なら、どうして?

< 37 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop