sky weep day~空が泣く日~
そして、、、


あたしはずぶ濡れになりながら、マンションへと帰った。


今になって、1人暮らしで良かったと思う。


こんな時、誰にも観照されなくていい、、、


こんな格好で帰ったら、、、


たぶん母親は聞いてこないだろうけど、父親は絶対に聞いてくれる。


細かいことまで、グチグチと聞いてきそうだ。


ふと、あたしの頭の中に、、、倉庫で見た、あの写真が浮かぶ。


タカヤやルイにとって、あの場所はどんな場所だったんだろう。


あんな風に、笑うくらいだ。


相当、居心地が良い場所だったのだろうか?


でもあたしには、これっぽちもわからない。


なんだか、2人から仲間外れにされたような気がした。


濡れたせいで冷えた体を温めるために、あたしは1度お風呂に入った。

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