sky weep day~空が泣く日~
「ひなた。今日、泊まって行くのか?」


父親の言葉に外を見ると、もう真っ暗になっていた。


「帰る」

「そうか」


泊まることがないと分かっているのに聞いてくるのは、父親の優しさなのかもしれない。


「タカヤの部屋に寄って行く」


そう言い、あたしは立ち上がる。


「ひなた。俺は、悲しいぞ?」


父親は、わざと泣いたふりをする。


「何が」

「娘がブラコンで」


あたしはその言葉に、盛大なため息を溢す。


「親バカも、いい加減にしないとキモイよ」

「ひなた。お前、、、俺の楽しみを「キモイ」ってなんだよ」


あたしはその言葉をスルーし、部屋を出てた。


そして、タカヤの部屋に向った。


タカヤのの部屋に入るのは、あの葬式以来だ。

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