大好きな君へ。
自動ドアが開き、男性が出てきた。
その人は僕の後ろを抜けて奥へと消えて行った。
何処へ行くのだろうかと目で追ってみた。
どうやら其処はトイレのようだ。
丁度もようしてきたので、僕もトイレに行くことにした。
もし受け付け中に行きたくなったらヤバいと思ったからだった。
これで暫く落ち着いて相談出来る。
僕はそう思い、その人の後を追うように男性用トイレのドアを開けた。
(私服で来たけど、元々黒髪だしスポーツ刈りだから問題ないか?)
何気に手を洗いながら鏡に写る自分を見ていた。
自動ドアから中に入り、その足で受け付けに行く。
すると、すぐ対応してくれた。
「ご用件は何ですか?」
「はい。大学新卒の求人を見たいと思いまして」
ハローワークに来年度の求人があるかどうかも判らない。
でもとりあえずそう言ってみたのだった。
「それでしたら此方へどうぞ」
その人はすぐ立ち上がって、隣にある部屋へと案内してくれた。
(えっ、あるのか?)
大手企業の就活解禁がまだなので、殆ど無いと思っていたのだ。
僕は本当は驚きながら、その人の後を追った。
其処には一つ一つ仕切られ、充分余裕を持ったスペースが手前と奥の壁一面に配置されていた。
その全ての座席にコンピューターが並べられていた。
「此処へお座りください」
案内されたのは十三番と書かれたコンピューターの前だった。
僕は其処にに座らされ、係りの人の対応を待つこととなった。
「どんな職種をお探しですか?」
「あのー、事務です」
僕はテンパっていたのだろうか?
口から出任せを言っていたのだ。
「まず、此処をクリックします。するとこの画面が現れますから、此処からアクセスします」
募集箇所は新卒。
をクリック。
能開校から大学院まで項目順に並べられた画面をクリック。
(この能開校って何だ? 何故此処に中学が無いんだ?)
疑問がわいたけど、そのままにした。
僕は次の県を選んでと、県を選ばずに進むと表記された画面を見ていた。
「何処でお探しですか?」
「あっ、はい、出来れば市内で……」
「それでは、市内とその周辺を提示させますね」
案内してくれた人が表示箇所をクリックしたら、望んでもいない事務の募集が一面に表示された。
その人は僕の後ろを抜けて奥へと消えて行った。
何処へ行くのだろうかと目で追ってみた。
どうやら其処はトイレのようだ。
丁度もようしてきたので、僕もトイレに行くことにした。
もし受け付け中に行きたくなったらヤバいと思ったからだった。
これで暫く落ち着いて相談出来る。
僕はそう思い、その人の後を追うように男性用トイレのドアを開けた。
(私服で来たけど、元々黒髪だしスポーツ刈りだから問題ないか?)
何気に手を洗いながら鏡に写る自分を見ていた。
自動ドアから中に入り、その足で受け付けに行く。
すると、すぐ対応してくれた。
「ご用件は何ですか?」
「はい。大学新卒の求人を見たいと思いまして」
ハローワークに来年度の求人があるかどうかも判らない。
でもとりあえずそう言ってみたのだった。
「それでしたら此方へどうぞ」
その人はすぐ立ち上がって、隣にある部屋へと案内してくれた。
(えっ、あるのか?)
大手企業の就活解禁がまだなので、殆ど無いと思っていたのだ。
僕は本当は驚きながら、その人の後を追った。
其処には一つ一つ仕切られ、充分余裕を持ったスペースが手前と奥の壁一面に配置されていた。
その全ての座席にコンピューターが並べられていた。
「此処へお座りください」
案内されたのは十三番と書かれたコンピューターの前だった。
僕は其処にに座らされ、係りの人の対応を待つこととなった。
「どんな職種をお探しですか?」
「あのー、事務です」
僕はテンパっていたのだろうか?
口から出任せを言っていたのだ。
「まず、此処をクリックします。するとこの画面が現れますから、此処からアクセスします」
募集箇所は新卒。
をクリック。
能開校から大学院まで項目順に並べられた画面をクリック。
(この能開校って何だ? 何故此処に中学が無いんだ?)
疑問がわいたけど、そのままにした。
僕は次の県を選んでと、県を選ばずに進むと表記された画面を見ていた。
「何処でお探しですか?」
「あっ、はい、出来れば市内で……」
「それでは、市内とその周辺を提示させますね」
案内してくれた人が表示箇所をクリックしたら、望んでもいない事務の募集が一面に表示された。