お山のてっぺん。


「……本当?」


眉を訝しげに潜める。


…絶対信用してないよね。


「名前は?お隣さんとしか知らないわ」


眉を潜めるどころか、睨まれた。

好印象でないことは確かだ。


「弓矢伊丹」


朝言ったんだけどな。

「そう。…知らないわねぇ」

なぜか悩み始める。
唇に手を添え、下を向いて何やら悩む。


「転校生よね」

「あ?ああ」

「…怪しい」


え。
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