お山のてっぺん。

「……」

じ、と俺を見つめてきた。

会議室が暗いから、まるで夜みたいな瞳になる。


白髪、似合うな。


コイツ絶対白が似合う。

黒もいいけど、儚い白の方がいい。

パステルカラー……は、ちょっと違うな。

落ち着いた白の方が彼女の瞳を際だてる。


「…何見てるの?」


「え?」


冷静に指摘されて、顔が熱を帯びた。

俺そんなに見てた?


無意識に?


「……ぁ…」

なんてことしたんだ俺。

見とれるなんて、本当に恥ずかしい。


――まあ、それほど彼女が美しいって事なんだけど。
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