お山のてっぺん。

と。


「…あれ?」


何やら明かりが見えた。

人影のない、薄暗い開き教室は基本薄暗い。

埃の匂いに、寂れた黴の匂い。


明かりは、似合わなかった。


しかし、今はそんなことを言っている場合じゃない。

雪山で遭難最中見つけた家よろしく、明かりに吸い付く学校遭難者こと俺。


ふらふらと開き教室――かと思ったら違った。



会議室、と書かれている。



なるほど、他校の先生とか呼ぶときここに呼んでるのか。
失礼じゃないか?埃くさいし。

まあいい、先生とかなら道を訪ねよう。


期待しながらガラガラとドアを開けた。
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