ありがとう 〜君からの贈り物〜



私はあの日から少しずつ少しずつ
前に進めている気がする。



今日は勇気を出して陸斗を
迎えにいくことにした....






遅刻しないで学校いくのいつぶりだろ...




陸斗の家の前につくと
なんか緊張してチャイムが押せない。




がんばれわたし!!!
陸斗が好きみたいぢゃん....笑




そんなの嫌だ!押しちゃえっっ



「おーはーよー♪♪」

チャイムに向かって言うと、
陸斗が目を丸めてでてきた。



「は!?沙耶どーした??」


「え?何が?迎えにきてあげたの〜
早くいくよ〜」


驚く陸斗はよそに
私は陸斗の手をひっぱった。





「え!??り、陸斗???」


なに?なに?
私いま陸斗の胸にいるんだけど....



「沙耶よかったよ。
そおやって明るい沙耶が1番。
沙耶の笑顔戻ってよかった。」



陸斗....
私はその言葉が嬉しいよ??
ありがとう。



「陸斗ありがとう!」



いっちばんの笑顔で伝えた。



「沙耶.... 可愛い。」





か、可愛い!??



「な、何ゆってんのよ!!
先いってるから!バーーカ!!」






恥ずかしくなって
先に走って逃げちゃったよ....





「ご、ごめんって!
まてよ沙耶〜〜〜」





2人でいつも通り言い合いを
しながら走ってるとちょうど
美鈴が家からでてきて
2人でお出迎え♡♡




美鈴も陸斗と同じように
驚いて抱きしめてくれた。







2人ともだいすき。










3人なかよく学校に向かった。
こんな何気ない時間も
楽しくて楽しくてたまらない。

今まで閉じこもってた時間が
すごく、すごく勿体無くかんじた。




"もっと時間を大切にしよう"





私はそお決めたんだ。








夕陽の存在がこれから
私をまた苦しめるのを知らなかった.....


< 11 / 21 >

この作品をシェア

pagetop