ありがとう 〜君からの贈り物〜

席につこうとすると
クラスの皆からの視線がすごい。

この時だけは
遅刻してこなかったらよかった〜
ってちょっとだけの後悔。

私は目立つのが嫌い。
学校でも静か〜に平凡に過ごしている。
クラスの子の名前も顔も覚えてない...笑

でも... これでもJKやってます。笑

周りの女の子は皆
恋だの愛だのをずっと話している。
私には縁のない話。分かってる。


私はそれなりには付き合った人はいる。
でも別に好きではなかったし
嫌と思ったらすぐ別れる。
そんな関係の付き合いしかしなかった。



あの日から........



そんな事を考えていたら
終わりを知らせるチャイムがなる。

「さーや〜っ」

チャイムと同時に可愛い声。
橘 美鈴。私の唯一の女友達。
小学生の時からの親友ってやつかな?

「美鈴!おはようっ!」
「沙耶また遅刻ぢゃ〜んっ!」

ごめんね美鈴....


休み時間も美鈴の
楽しそうに話す顔をみて
癒される。
美鈴が居るから学校にいられる。


でも私は変わりたいんだ。
美鈴にばっか頼ってたら
ダメな事ぐらいわかってる。


楽しくないのも自分で
楽しまないからってのも....


ん〜〜....
わかんないよ....


「ゆ、うひ....」

そんな言葉がでた事に焦って
私は急いで口をふさいだ.....


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