ありがとう 〜君からの贈り物〜
私は夕陽の事があってから
2人に誘われても全部断っていた。
本当は夕陽も交え4人で遊んでたんだ....
だから、
思い出すのが辛かった。
夕陽がいなくなってから1度3人で
遊んでみたけどやっぱり辛くて
途中で私は帰ってしまった。
それから私は家にとじこもり、
毎日2人からの誘いは断り、
毎日家で1人で泣いていた。
陸斗1人で家に遊びにきて
励ましてくれたり。
美鈴1人で家に遊びにきて
笑わせてくれたり。
3人では一切会わなくなった.....
3人で会うと1人足りない。
夕陽がいない。
この気持ちに襲われてしまうんだ。
2人には本当に申し訳ない事
ばっかりしていた。
謝りたい気持ちと感謝とでいっぱい。
2人ともあえて夕陽の名前は
だしてこない様にしてくれていた。
こんな今日だって、
本当はちょっと辛かったりするんだ...
どんなに時間が過ぎても
やっぱり夕陽は私の中で消えてくれない
夕陽.....
夕陽は今、どこにいるの??
なんで最後にあの言葉を
言って消えたの??
最初から離れるの分かってたんだったら
せめて最後まで嘘ついててよ....
「ねえ.... 沙耶??」
美鈴の声で我に戻された。
「な、なに?」