終わらない七月九日
「彰太~っ!!」
私は勢いよく振り返った。私たちから少し離れた所にいた飯沼は、ボートの上から湖に向かって手を伸ばしていた。そしてその手の先には、湖の上で必死にもがく彰太の姿があった。
「彰太君が落ちた!!」
私たちは顔を見合わせると、大ちゃんが靴を脱ぎ、湖に飛び込んだ。
溺れている彰太に近づく大ちゃん。後少しで辿り着くというところで、彰太が湖の中へ沈んだ。
「彰太ー!!彰太ー!!」
飯沼は公園中に響き渡るような声で、彰太の名を呼んだ。大ちゃんが湖の中へ潜る。私はただそれを見守ることしか出来なかった
私は勢いよく振り返った。私たちから少し離れた所にいた飯沼は、ボートの上から湖に向かって手を伸ばしていた。そしてその手の先には、湖の上で必死にもがく彰太の姿があった。
「彰太君が落ちた!!」
私たちは顔を見合わせると、大ちゃんが靴を脱ぎ、湖に飛び込んだ。
溺れている彰太に近づく大ちゃん。後少しで辿り着くというところで、彰太が湖の中へ沈んだ。
「彰太ー!!彰太ー!!」
飯沼は公園中に響き渡るような声で、彰太の名を呼んだ。大ちゃんが湖の中へ潜る。私はただそれを見守ることしか出来なかった