終わらない七月九日
この声は川居大貴だ。
隣にある二年一組のクラスから、テストを終えて笑顔でやってきた。

私たち三人は小学校からの幼なじみで、高校も一緒の仲だ。

「大ちゃんお疲れ!」

川居大貴は私より身長が低くて童顔な為、ナツを除いて皆から大ちゃんと呼ばれている。

「お疲れ様!とりあえず今日で試験終わりだしこの後どっか行こうっか?」

「そうだなぁ…私の家でゲームしない?!ポテチ食べながら。パーティーしよ!パーティー!!」

「俺もそれで良いよ。行こ行こ!」

大ちゃんはいつもニコニコ話を聞いてくれる。

「えー俺は嫌だなー。光弱くて相手になんないし。最近公開された映画でも観に行きたいわ。」

ナツは私の意見に反対する。

「ひどい!ナツは一緒に私の家来ないの?」

私は悲しんでる表情を作ってナツを見つめてみた。
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