七色マーブル【短編集】
色とりどりの落ち葉を踏みしめる度、カサコソと乾いた音を心地良く鳴らしながら、公園の奥へと進んで行く。
いつもと違う散歩道。特に理由は無いけれど、たまにはこんな所を歩くのも悪くない。
左手に見える人工的に整備された小川、右手に見える森林の散策コース。その真ん中のスペースには木製のアスレチックがあり、小学校低学年であろう子供数人が賑やかに遊んでいる。
僕は小川へ行こうかと思った。
「っしゃー、川行こーぜー!」
アスレチックの少年達が一斉に、蜘蛛の子を散らす様に小川へと向かう。
あーあ…取られた。僕の方が先に「とっぴ」してたんだけどなぁ。
何となく横取りされた気になり、大人気ない僕は森林の散策コースへ足を向けた。
いつもと違う散歩道。特に理由は無いけれど、たまにはこんな所を歩くのも悪くない。
左手に見える人工的に整備された小川、右手に見える森林の散策コース。その真ん中のスペースには木製のアスレチックがあり、小学校低学年であろう子供数人が賑やかに遊んでいる。
僕は小川へ行こうかと思った。
「っしゃー、川行こーぜー!」
アスレチックの少年達が一斉に、蜘蛛の子を散らす様に小川へと向かう。
あーあ…取られた。僕の方が先に「とっぴ」してたんだけどなぁ。
何となく横取りされた気になり、大人気ない僕は森林の散策コースへ足を向けた。