七色マーブル【短編集】
散策コースは全長490メートル程で奥には沼地があると、入り口に立てられた看板が知らせた。
散歩コースにしては楽しめそうだ。
僕は木の丸太が埋め込まれて出来た階段を、軽い足取りで奥へと進んだ。
若干湿り気を帯びたふかふかの落ち葉を踏みしめながら歩いていると、風が吹く度葉ずれの音と共に、幾枚かの葉がはらりひらりと舞い落ちる。
上を見上げると赤、黄、茶なんかがモザイクの如く敷き詰められ、間からちらり覗く空は青く、木漏れをもたらし、どこか幻想的でさえあった。
最深部まで進むと案内図通り、深緑色をした小さな沼が木の柵に囲まれ、ひっそりと佇んでいる。
散歩コースにしては楽しめそうだ。
僕は木の丸太が埋め込まれて出来た階段を、軽い足取りで奥へと進んだ。
若干湿り気を帯びたふかふかの落ち葉を踏みしめながら歩いていると、風が吹く度葉ずれの音と共に、幾枚かの葉がはらりひらりと舞い落ちる。
上を見上げると赤、黄、茶なんかがモザイクの如く敷き詰められ、間からちらり覗く空は青く、木漏れをもたらし、どこか幻想的でさえあった。
最深部まで進むと案内図通り、深緑色をした小さな沼が木の柵に囲まれ、ひっそりと佇んでいる。