七色マーブル【短編集】
家に帰り、先ほどのおかずと冷蔵庫からキュウリの浅漬けとタラコ、吟醸酒を取り出しテーブルに並べた。
切り子硝子のおちょこにとくとく注いできゅっと頂く。
すきっ腹にみるみる染み渡るのを感じる。ああ、我が血肉となるが良い。キュウリできゅっ、コロッケできゅっ、勿論はまぐりの時雨煮でもきゅっ。
「合うわ~やるね、時雨煮!」
酔っぱらった僕は時雨煮の缶をなでなでしながら、缶に支考の文字がないかだろうと捜した。
残念ながら各務支考については書かれていなかったが、時雨煮の名の由来が書いてあった。
『時雨煮とは、時雨のように、一度にさまざまな味が口の中に通り過ぎる事からそう呼ばれています。』
だそうだ。
切り子硝子のおちょこにとくとく注いできゅっと頂く。
すきっ腹にみるみる染み渡るのを感じる。ああ、我が血肉となるが良い。キュウリできゅっ、コロッケできゅっ、勿論はまぐりの時雨煮でもきゅっ。
「合うわ~やるね、時雨煮!」
酔っぱらった僕は時雨煮の缶をなでなでしながら、缶に支考の文字がないかだろうと捜した。
残念ながら各務支考については書かれていなかったが、時雨煮の名の由来が書いてあった。
『時雨煮とは、時雨のように、一度にさまざまな味が口の中に通り過ぎる事からそう呼ばれています。』
だそうだ。