七色マーブル【短編集】
宇宙船を降りて月の地を踏む。宇宙服をを通して砂を踏みしめると、パラパラ蹴散らしたのと若干足が沈み込む感覚が伝わってきた。
慣れない重力に体を翻弄されながら天を仰ぐと、そこには見た事の無いプラネタリウムな世界が延々と広がっていた。
「うわぁ、すごいね…」
「うん。」
「はいはい、素晴らしい眺めですよね~!これからは毎日見られますよ。それではお客様の物件にご案内させて頂きます。どーぞこちらの月面車にお乗り下さい」
月面車はフルスピードで砂地を駆けてゆく。
「え。右手に見えますのがかの有名な電波塔のムーンツリータワーでありまして、略してムッツリタワーなんつって!」
「は、はぁ…」
僕達が向かってるのは新築のマイホーム。一念発起、月に移住する事にして妻とやってきたのだ。
「それにしても移住できたのも、あなたのひいお祖父さんが月の土地を持っていてくれたお陰よね。」
「うん、そうだね。あの頃は誰も月に住めるなんて思っていなくて、価値なんて無いに等しかったのによく買ったよ。」
「ね、貴方のひいお祖父さんてどんな人だったの?」
「うん、それはね…」
慣れない重力に体を翻弄されながら天を仰ぐと、そこには見た事の無いプラネタリウムな世界が延々と広がっていた。
「うわぁ、すごいね…」
「うん。」
「はいはい、素晴らしい眺めですよね~!これからは毎日見られますよ。それではお客様の物件にご案内させて頂きます。どーぞこちらの月面車にお乗り下さい」
月面車はフルスピードで砂地を駆けてゆく。
「え。右手に見えますのがかの有名な電波塔のムーンツリータワーでありまして、略してムッツリタワーなんつって!」
「は、はぁ…」
僕達が向かってるのは新築のマイホーム。一念発起、月に移住する事にして妻とやってきたのだ。
「それにしても移住できたのも、あなたのひいお祖父さんが月の土地を持っていてくれたお陰よね。」
「うん、そうだね。あの頃は誰も月に住めるなんて思っていなくて、価値なんて無いに等しかったのによく買ったよ。」
「ね、貴方のひいお祖父さんてどんな人だったの?」
「うん、それはね…」