七色マーブル【短編集】
そんな脳内演説を断ち切る携帯の着信音。噂をすればなんとやら、シゲからだ。


「はーいーっ」

「あ、もしもし?俺だけど。明日って2人共休みじゃん。だからたまには夜出かけない?」


うぉぉおー、マジですか!なんかさっきの心の声聞こえてたんですか!呪い…じゃなくてテレパシーとか!?何にせよ、シゲ株上げ幅過去最高です!


「いく!」

「良かった~じゃ、俺今忙しくて帰るの遅くなるから先にご飯食べててよね、俺はいらないから。詳しくは後で話すわ。じゃっ」

「え、あ、うん。」

あっという間に切れた電話。幸福感に満たされた私は単純だ。


で、大量に作ったカレーの存在をすっかり忘れていた訳で…


「おのれ、今日はシゲの好きなビーフカレーにポテトサラダだというのに!」


でも、まーいっか。仕事じゃしょうがない。



ていうかどこ行くんだろ?えーと、服は何着ようかな…


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