七色マーブル【短編集】
それから数日後、見知らぬ相手から小包が届いた。宛名は確かに私である。

不審に思いながら開けると、中には調理済み鳥飯の真空パックとビールと手紙が1通入っていた。


例の奴らからの謝罪文である。


まさか…


家中をひっくり返し、あちこち分解して確かめる。

コンセント、額縁の裏、ベッドの裏、コタツの内側…


「あった!」


居間の火災報知器に小型カメラが仕込まれていた。

私はテーブルにずずいと登り、報知器の中のカメラを睨み付ける。


「本代と洋服代も返せ、くぉのバカ!」


バキッ 


カメラは報知器ごとご臨終を迎えた。


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