平行なまま。
「あっはははは!」
「なにそれ、マジきめぇんだけど!?」
高校に入って いっちゃんと別々のクラスになった私は自分の教室で孤立していた
だって私は彼以外に興味が無い
それに人間は嫌いだ
酷く淀んで真っ黒で、上部だけの言葉で満足する
…本当、バカみたい
窓の外を見つめ、頬杖を突きながらそんな事を思っていると教室の隅で固まる男女の集団の話しが耳に入った
「一瀬ってさ、本当愛想ないよな」
「わっかるー
腹立ってしょうがないんだけど
あのスカした顔とかさ」
「いっそイジメてやるか?」
「いっちゃん助けてぇ~!」
「あはははは!!」
「ちょ~傑作!」
甲高い笑い声
耳障りな手を叩く音
汚い
…あんな奴ら、どっか消えて亡くなれ
皆居なくなってしまえ
私の隣に必要なのは、いっちゃん
ただ一人――…
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