無料恋愛
一時限目の終わりを告げるチャイム。

それでも俺の肩の上には起きないこいつ。

向こうの木の陰から一人の女が走ってくる。

そいつは目を見張って俺を見る。

まるで、俺がここにいることが驚きだと言う

ように。

「なんでっ?」

女の発した第一声。

ここにいるの?

そう、目で訴えかける。

「あたし、三好 華。

 真理の親友。」

「俺・・・」

「知ってるから自己紹介いらない。」

冷たい一言。

「ねえ、島崎。

 なんで、真理にかまうの?

 真理のほかに女の子なんて沢山いるじゃ

 ない。」

花崎の他の女たち?

俺が花崎をかまってる?

真理で遊ぶな。

三好の目が強く俺を貫く。

「俺さ、こいつ好きなんだわ。」
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