「今」という時間
「真央!」

「ん?あ!明日香!」

教室に入るとすぐさま聞きなれた声に呼ばれた。

彼女の名前は小鳥遊明日香(たかなしあすか)。

入学式の生徒代表あいさつを務めあげ、学年一の美女。

代表あいさつをしたということは、入試成績がトップだったということ。

そんな子と友達になれるなんて、夢にも思ってなかった。

「おはよ!真央....って大丈夫!?」

「ん?何が?」

「何が?って....体調悪いんじゃ....」

「あぁ。まぁね。でも大丈夫!」

「そう?無理しないでね?」

「うん、ありがとう。....でも、なんで分かったの?」

「そりゃ、真央。今までどれだけ一緒にいたと思ってるの?」

「そっ....そっか....。ありがとね明日香。」

2人で顔を見合わせて微笑んだ。

「あっ、真央。テスト、お互い頑張ろうね!」
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