「今」という時間
「っ....!」

「赤井さん!?」

「ここは....?」

「保健室よ。テスト中に過呼吸で倒れてしまったの。覚えてる?」

あぁ....そうか....

「はい....。」

私は先生に聞こえるか分からないくらいの声で答えた。

....ってことは....。
テスト、1教科ダメにしちゃったのか...

「やだ....。」

この声を聞いてびっくりした。
だってそれは自分の声だったから。
声に出すつもりなんてなかったのに...。

「赤井さん…?どこか痛むの?大丈夫?」

「えっ…?どうしてs……!」
どうしてそんなことを聞くのか、訪ねようとした瞬間。
目から何かがこぼれた。

「なに…これっ。」

そっか…。本当は無意識に泣いちゃうくらい悲鳴をあげてたのか。
ごめんね私。大事にしてあげられなくて。大事にしてもらえなくて。
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