天邪鬼なボク。
竜side

仁の勉強机には、家族写真が置いてある。

俺はそれを見て、馬鹿馬鹿しい、と呟やきながら横を向いた。

家族で写真を撮る時には、必ず仁が真ん中で、その隣には雅兄か翔兄。

俺は大体端っこで、兄ちゃんはその隣。

俺もその写真を持ってはいるけど、机の中に入っている。好きでもない人の写真を飾りたくないから。

もう最近はそんなのも気にしな<なったけど。


しぱらくして、翔兄が入ってきた。

俺は兄ちゃんとー緒に宿題をしていたから正直邪馬すんな、と思った。

翔「仁来てない?」

竜「知らない。」

翔「あっそ。」

翔兄はそう言うと部屋から出て行った。

俺は1回も翔兄と目を合わせなかった。どうせ分かってんだろうと思ったから。

兄ちゃんは、また苦笑いをした。


大「竜さ、最近前より翔兄たち嫌いになった?」

和「まぁね」

大「やっぱり、仕方ないか。最近さらに仁にやさしいもんね。」

俺は宿題を続けた。


宿題が終わった。

大「竜、風呂入ってきちゃえば?」

竜「うん。」


俺は着替えを持って、お風呂へ行った。

脱衣所に行くと、ちょうど雅兄が着替えているところで、少し外で待つことにした。

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