恋愛学生
小学生

過去・・・忘れていいのか、忘れないべきなのか。



私はお父さんの仕事の都合で、関東から近畿の方に引っ越す事になった。
小学校3年生が終わったらスグ引っ越す事になっていた。
私は残り少ない小3ライフを、思いっきり楽しんでいた。

私には好きな人がいた。
その人の名前は・・・シュウト。
だけど学年で1番人気だったし、私なんか見ていないと思っていた。
でも、このまま引っ越すと後悔すると思った。
私は親友のコトミに相談し、シュウトに人生初の告白をする事にした。
告白方法はいたって簡単で、小さな白い紙に
「ずっと好きでした。」
と書いたモノを本人に渡すのであった。
その告白は金曜日にした。
土・日に、返事の内容が心配で寝れなかったのを今も覚えてる。

月曜日

朝、学校に着くと1番にシュウトに会った。
私はシュウトの存在に気づいていないフリをして靴箱へ向かった。
「おい!山田!無視すんなよ~」
シュウトは私を待っていたらしい。
「あ!?ゴメン ゴメン!(笑)」
早歩きしていた足を止めた。
「あの・・・コレ、返事」
そう言って、シュウトは私に小さな紙を渡してきた。
金曜日の返事だ。
それからシュウトは、運動場で友達とサッカーをしに行った。
私はシュウトからもらった紙をみつめたまま、中を見る事ができなかった。
まず初めにコトミに見てもらい、私に「ほれ」と渡してきた。
おそるおそる見てみると・・・そこには
「俺も小1の頃から山田の事がスキだった」
と書いてあった。

・・・ぇえ!?・・・これって両想い!?

私はめちゃめちゃ嬉しかった。
コトミと抱き合った。


修了式

もう・・・皆とお別れ。
学校、友達、幼なじみ、そして・・・シュウト。
イヤな事は置いて、良い思い出だけを持って行った。
新しい家に・・・引っ越した。


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