ヒミツな2人
第8章 残された時間
文乃side
お見合いの事悠斗になんて言おう。
それだけならまだしも、もしかしたら、婚約するかもしれないなんて。
会社に向かいながら考えたけど結局答えは見つからなかった。
秘書課に入ると中には悠斗しかいなかったか。
悠斗『文乃話しがあるから、荷物を置いたらこないだの会議室に来てくれ。』
いつもより少し元気が無い悠斗の言葉に心配になる。
文乃『分かった。』
荷物を置いて先に秘書課を出た悠斗の後を追った。
会議室に入ると前と同じ様に悠斗が鍵を閉めた。
文乃『話って?』
悠斗『実は…』
何だかいつもと違って歯切れが悪い。