ヒミツな2人

夏香『司馬主任は文乃の事どう思ってますか?』

不意に、鈴堂に訪ねられてドキッとした。

悠斗『何で、そんな事を聞く?』

夏香『ただ中途半端な気持ちで文乃に近づかないで欲しいだけです。』

鈴堂はまっすぐに俺の目を見て言った。

俺の本心を見透かしている様な目だ。

悠斗『俺は下田が好きだよ。』

そういった俺に鈴堂は優しい笑顔を向けて

夏香『分かりました。でも、文乃を傷つけたりしたら、殺しますよ。』

最後の部分はとても低い声で男の俺でも怖いくらいだった。

悠斗『あぁ、たとえ俺の気持ちが届かなくても下田を守るよ。』

夏香『良かったです。その言葉を聞いて安心しました。』

下田はいい友達を持ってるな。

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