神様修行はじめます! 其の四
あたしは小走りに歩いていた足を止めた。
そして自分の肩口をじっと見つめる。
絹糸はガックリと首を下げ、大きな溜め息をついた。
「いったい・・・どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・」
絹糸はしばらく沈黙している。
そして意を決したように、ポツリと話した。
「岩と遥峰はのぅ・・・兄弟なんじゃよ」
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・え?
意味が理解できない。
絹糸の言葉に対して、なんの反応も返せなかった。
だって・・・兄弟・・・・・・
・・・は? え? え?
「じゃから、あのふたりは血が繋がっておる。実の兄弟じゃ」
「・・・・・・・・・・・・」
「いや、証拠は無い。じゃがおそらくは間違いない。確実じゃ」
「・・・・・・・・・・・・」
「父が、同じなのじゃ。遥峰の父は先代の当主。つまり岩の父じゃ」
「・・・・・・・・・・・・」