神様修行はじめます! 其の四
・・・はぁ? 吉報? あんたがぁぁ?
・・・・・・ろこつに怪しい~。
それ、訃報の間違いなんじゃないの?
「・・・どんな吉報なんですか?」
あたしは門川君に質問した。
すると広間中の当主たちが、次々と浮き立った声で騒ぎ出す。
「うむ! これはまさに吉報!」
「いやこの吉報には、ほんに驚いた!」
「ほんに善きこと! 吉報じゃ吉報じゃ!」
・・・・・・だから、なにがよっ!?
てか、あんたらに聞いてないし!
こらババ! お前ちゃんと仕切れ!
・・・という心の声が届いたのか、ババが当主たちを仕切って話を進める。
「皆、控えよ。・・・天内の娘よ、実はな、お前の婿が今、決まったのだ」
・・・・・・・・・・・・。
へ??
思わず、目がまん丸になった。
絹糸としま子と、三人同時にゆっくり後ろを振り返る。
そこに因業ババが、ニッコリと笑顔で座っていた。
・・・・・・むこ?
あたしの、おむこさんが、決まった??
なに、それ??
因業ババが、笑顔で言葉を続ける。
「なんと天内の・・・滅火の一族の末裔が、見つかったのだ。その男が、お前の結婚相手だ」