神様修行はじめます! 其の四

上半身が人間ソックリな分、多少は人間に似た感覚があるのかもしれないな。


浄火も公平な目でみれば、まぁ、なかなかのイケメンだし。


ヘビ族から見ても、彼はイケメンの部類に入るのかもしれない。


・・・そういえば、異形のモノの繁殖ってどんな原理なんだろ?


異形のモノも恋愛結婚とか見合い結婚とかするのかなー?


好奇心にかられ、ジリジリとヘビ少女の背後に回り、よく観察しようとした。


そっと顔を近づけると・・・


―― バッ!


いきなりヘビ少女の首が根元からグルッと180度回転して、あたしは心臓が口から飛び出るほどビビった。

ぎゃー!? 


しかもあたしと接近したその顔は、さっきまでとは全然別物!


顔中の皮膚を覆い尽くすウロコ。


釣り上がった白目の中の、縦長に鋭い猫目のような瞳孔。


裂けるほど長く横に広がった口。


しかもその口元から、細長い舌がチロチロ~っと、あたしの頬を舐めて・・・!


息が止まって悲鳴すらあげられないあたしに、浄火が声をかけた。


「どうした? 里緒」

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