神様修行はじめます! 其の四
当然、ヘビ少女に両腕をつかまれている浄火の体も大きくぶーらぶら。
浄火は青い顔して悲鳴をあげている。
うわ、これって子どもの頃に見た『木下サーカス』の空中ブランコショーそっくり!
じょ、浄火、大丈夫!?
「おいヘビ女、手ぇ離すなよ! 離すな! 絶対に離・・・!」
―― ぽおぉぉーーーん・・・
・・・・・・お約束。期待通りの展開。
大きく反動をつけて、ヘビ少女は浄火の手を離した。
スポーンとすっぽ抜けるように、浄火の体が弧を描いて空を飛んでいく。
「・・・・・・・・・・・・!!」
声にならない絶叫と共に、浄火は宙から砂地へドサッと落下した。
目でも回しているのか気でも失ったか、そのままピクリとも動かない。
ま、まさか墜落死なんてオチじゃないよね!?
―― ぶうぅん・・・
ヘビ少女のブランコが目の前に飛び込んできて、あたしはヒッ!? とノドを鳴らす。
まさか、まさかまさか、お次はあたしの出番、とか・・・?
パシッとヘビ少女の手が、あたしとお岩さんの腕をつかんだ。
うわあ! やっぱり!?
やだやだやだ! 前言撤回! やっぱり空なんか飛びたくないー!